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理事長挨拶

永野 広作理事長

 さる5月21日に平成30年度通常総会が経済産業省、NEDO、当組合員会社の皆様に出席頂いて滞りなく執り行なわれ、平成29年度の事業内容、決算報告が承認されました。
 私も理事長として2年目に入りますが、この1年間の太陽光発電業界全体を俯瞰しますと、平成29年に世界の太陽光発電市場が100GWを超え、パリ協定後の脱炭素の大きな流れが形成された年でも有りました。国内でも2030年度のエネルギーミックスで示された再生可能エネルギーの導入水準(22〜24%)達成に向けた動きが加速され、経済産業省は太陽光発電および再生可能エネルギーを「主力電源」と位置付けるに至っています。一方で経済産業省では主力電源として自立した電源となるための課題として@発電コスト、A事業環境、B系統制約を上げています。太陽光発電技術研究組合(PVTEC)は、これらの課題に対して、技術的な側面から支援して参ります。
 太陽電池モジュールの変換効率の向上に加えて、部材/BOSのコストダウン、システム効率の向上、長期信頼性の確保等々まだまだ多くの技術課題が山積みされています。PVTECは太陽電池メーカー、部材メーカー、部品・PCS・EPC・O&Mメーカー、産総研、大学を含む広範な研究・技術者にコミュニティーの場を提供しており、オール日本でこうした課題の解決に取り組むためにもPVTECの役割は大きいと考えております。
 PVTECでは過去には薄膜太陽電池を始めとする各種の太陽電池の変換効率向上を目指して、国内太陽電池企業全般に参画いただき研究開発を行って参りました。成熟期を迎えた太陽光発電産業界では、これらの研究開発主体をPVTECから企業独自の研究に移行して参りました。その後、PVTECでは信頼性向上技術やパワコンを含む太陽光発電システムの研究開発、また新たな市場が期待されるBIPV等の研究開発、太陽光発電所の健全性維持等に重点を移して事業を行っております。
 平成30年度は、NEDOの「太陽光発電システム効率向上・維持管理技術開発プロジェクト」で2件のNEDO共同研究事業を実施しており、また「太陽光発電リサイクル技術開発プロジェクト」の一環として「On-Siteでのリユースモジュール分別技術の開発」を委託されています。3事業共に平成30年度は事業期間の最終年度に当たりますので、期待される成果を残せる様、邁進して参ります。
 また、4月に入りまして、経済産業省様から「建材一体型太陽光発電(BIPV)モジュール、システムに関する国際標準化」、および「再エネ電力のブロックチェーンを用いた取引スキームに関する標準化調査」の2つの事業を受託致しました。BIPVモジュール・システムに関する国際標準化は、これまでに4年間の事業を行って参りましたが、システムも含めて今後の国際標準化をリードし、BIPV市場の活性化に向けてこれを実施して参ります。また、再エネ電力のブロックチェーンを用いた取引スキームに関する標準化調査は、平成29年度より2回の研究会を通して得た知見をベースに新しい分野として取り組んで参ります。ご興味のある組合員の方には積極的な参加をお願い致します。
 また平成28年度から自主事業として取り組んで参りました「中小太陽光発電所の健全性を維持するための点検に関する取組」では、平成30年3月に精密点検機器の一覧表を整理し公表をしております。平成30年度は更に中小太陽光発電所の標準的な点検メニュー等の検討を推進して参ります。

 PVTECは、創立28年になりますが、太陽光発電を主力電源とするために、技術面での支援を継続して進めて参りますので、組合員の皆様方ならびに関係各位のご協力を賜ります様、切にお願いして挨拶とさせていただきます。

2018年6月
 理事長 永野 広作

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